「ザ」と「ジ」

先日仕事から帰ってTVをつけるとゴルフを放送していた。

「全米オープン」

会場になったゴルフ場はマサチューセッツ州はボストンにあるTHE・COUNTRY CLUB(ザ・カントリークラブ)。
さらっと記事をなぞると140年前に創立されたこのゴルフ場にこの「全米オープン」が戻ってきて開催されるのは実に34年ぶりらしい。

気になったのは「THE COUNTRY CLUB」の「THE」だ。

ご存知の通りこの「THE」は中学校で習う(今なら小学校なのかしら)定冠詞である。

「唯一無二」と置き換えると覚えやすい。世にあまたあるカントリークラブの中にあって「唯一無二」を宣言しているのだろう。



当「ザ・バーボンハウス」はアメリカかぶれの父と母と叔母が起業の勉強にと一回目に渡米したときに思い付いた店名である。

当時アメリカに興味深々だった3人がこのゴルフ場の名前を参考にしたかどうかは不明だが、
そのバーボンウィスキー専門店は定冠詞「THE」を纏ってオープンする。

もちろん彼らは今の世にこれほどバーボンウィスキーが知らしめられ
後発の専門店が「バーボンハウス」を名乗ることなど想像だにしなかっただろう。
だから「THE」をつけたのか、あるいは偶然につけたのか。

前述の「全米オープン」は松山英樹プロが4位という好成績を収め終了する。

そしてまた一昨日の夜TVを付けるとまたまたゴルフをやっていた。

今度はTHE・OPEN(ジ・オープン)

全英オープンのライブ映像だった。
こちらは1860年にスコットランド西海岸地域にあるプレストウィックで第1回が開催された歴史あるゴルフトーナメントだそうだ。

母音ではじまる単語の前につく「ザ」は「ジ」と発音すると授業で習った。
だから、こちらはTHE・OPEN(ジ・オープン)で合っているだろう。
グリーン上に映し出されるキャディのビブスにプリントされた七文字が誇らしげに風になびいている。

そういえばその昔「ザ・ウルトラマン」というアニメがあったなと思いを巡らすと
「THE・ALFEE」は「ジ・アルフィー」かぁ・・・

面倒くさいが、ちょっとだけ矜持を持たせてくれる詞(ことば)だ。